パウル・ランゲルハンスとは?
ぱうる・らんげるはんす
パウル・ランゲルハンスとは、19世紀ドイツの病理学者・解剖学者で、膵臓内のホルモン分泌細胞群「ランゲルハンス島」を発見したことで知られる医学者です。
パウル・ランゲルハンス(Paul Langerhans、1847〜1888年)は、ドイツ出身の病理学者・解剖学者で、現代医学における膵臓研究に多大な貢献をした人物です。
ランゲルハンスは医学生時代、顕微鏡を用いた膵臓の組織研究に取り組み、膵臓内に点在する細胞の集まりを発見しました。この細胞群は後に彼の名にちなんで「ランゲルハンス島(膵島)」と呼ばれるようになりました。ランゲルハンス島はインスリンやグルカゴンなどのホルモンを分泌する内分泌組織であり、血糖値の調節に中心的な役割を果たします。
彼の発見は、後の糖尿病研究において決定的に重要な基盤となりました。インスリンの発見(1921年、バンティングとベスト)も、ランゲルハンスの観察なしには成し遂げられなかったと言われています。
また、ランゲルハンスは皮膚の表皮層に存在する免疫細胞「ランゲルハンス細胞」の発見者としても知られています。この細胞は外来の異物や病原体に対する免疫応答に関わる樹状細胞の一種です。
晩年は肺結核のため北アフリカのマデイラ島に移り住み、40歳という若さで没しましたが、彼が医学生時代に発見した組織は今日も彼の名を冠し続けています。
使い方・例文
糖尿病の解説書では「膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞がインスリンを分泌する」と説明されており、医学の授業でも必ず登場する人物です。
この用語をシェア
最終更新: