本文へスキップ

ドロシア・ラングとは?

どろしあ・らんぐ

ロシアラングとは、20世紀アメリカのドキュメンタリー写真家で、大恐慌時代の移民労働者の苦境を記録した作品で知られる社会派写真の先駆者です。

ロシアラング(Dorothea Lange、1895〜1965年)は、アメリカドキュメンタリー写真家で、社会問題記録するフォトジャーナリズムの先駆者として20世紀写真史に名を刻んでいます。ニュージャージー州ホーボーケン生まれで、若くしてニューヨークで写真を学んだ後、サンフランシスコに移住してポートレートスタジオを開業しました。

ラングのキャリアにおける主な業績は以下の通りです。

  • 1930年代の大恐慌期、農業安定局(FSA)の依頼を受け、カリフォルニアの移民農業労働者の生活を精力的に記録した
  • 1936年撮影の「移民の母(Migrant Mother)」は、豆の収穫が失敗し野営地に取り残された母親と子どもたちを写した作品で、大恐慌時代を象徴する最も有名な写真のひとつとなった
  • 第二次世界大戦中、日系アメリカ人の強制収容を記録したが、陸軍により多くの写真が差し押さえられ、一部は戦後まで公開されなかった
  • 晩年はマグナム・フォトと協力し、アジアやラテンアメリカなど海外でのドキュメンタリー撮影も行った

ラングの写真は、単なる記録にとどまらず、被写体の人間的尊厳と苦境を深く伝える力を持つとして高く評価されています。1941年にグッゲンハイム・フェローシップを受賞し、1966年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)で回顧展が開催されるなど、写真芸術の分野でも重要な位置を占めます。彼女の仕事は、写真が社会変革の道具となりうることを示した里程標として現在も語り継がれています。

使い方・例文

ドロシア・ラングが撮影した「移民の母」は、大恐慌時代のアメリカの苦境を象徴する一枚として、写真史や歴史の教科書に繰り返し掲載されています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語