トーン削りとは?
とーんけずり
トーン削りとは、漫画制作においてスクリーントーンをカッターやトーンヘラなどで削り取ることで、グラデーションや光の表現・質感を生み出す技法です。
トーン削りとは、漫画の制作工程においてスクリーントーンの表面を専用のカッターやデザインナイフ、トーンヘラなどの道具で物理的に削り取り、点の密度を変化させることでグラデーション・光の反射・質感・奥行き感などを表現する技法です。
スクリーントーンは均一なドット(点)の網点パターンが印刷されたフィルムで、そのまま貼ると均一な濃度のグレーとして再現されます。このトーンの表面を削ることで、ドットの一部を除去し、濃度に変化をつけることができます。削りの入れ方によって以下のような効果が生まれます。
- グラデーション:端から徐々に削ることで濃から薄への自然な変化を表現
- ハイライト:光が当たっている部分を白く飛ばし、艶や輝きを強調
- テクスチャ表現:ランダムに削ることで金属・肌・布などの質感を出す
- 輝き・フレア:放射状に削って光源の輝きや魔法エフェクトを描く
アナログ作画では熟練した職人的な技術が求められ、漫画家やアシスタントが丁寧に手作業で行います。デジタル作画環境(ClipStudioPaintなど)では、ブラシツールや消しゴムツールで同様の効果を再現できるため、近年では実際にフィルムを削る機会は減っていますが、アナログ特有の繊細さと偶発的な質感はいまも高く評価されています。
使い方・例文
少女漫画のキャラクターの瞳にキラキラとした光を加える際、目の部分のトーンをカッターで細かく削ることで自然な輝きを表現するのがトーン削りの代表的な使い方です。背景の夜空にも光のグラデーションを出すために用いられます。
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