チャールズ・アイヴズとは?
ちゃーるず・あいう゛ず
チャールズ・アイヴズとは、20世紀初頭のアメリカを代表する作曲家で、複調性・ポリリズムなどの前衛的技法を独自に開発し、アメリカ音楽の父とも呼ばれる存在です。
チャールズ・エドワード・アイヴズ(1874〜1954年)は、アメリカ・コネティカット州出身の作曲家です。保険会社の実業家として成功する傍ら、作曲を続けた異色の経歴の持ち主で、存命中はほとんど作品を公表しなかったにもかかわらず、没後に再評価され20世紀アメリカ音楽の先駆者として高く評価されています。
アイヴズの音楽的特徴は、ヨーロッパの伝統的な音楽理論とは独立した形で、複数の調が同時進行する複調性、異なるリズムが重なるポリリズム、音のコラージュ(賛美歌・民謡・行進曲などの引用)といった前衛技法を20世紀初頭に自力で開発したことです。これらは後の現代音楽でも中核的な技法となりました。
代表作には以下のものがあります。
- 交響曲第4番(複雑な複調と引用が織り交ぜられた大作)
- ピアノソナタ第2番《コンコード》(エマーソン・ソロー・ホーソーン・オールコットを描く)
- 管弦楽曲《答えのない質問》(各楽器が異なるテンポで演奏される実験的な作品)
1947年にはピアノ協奏曲《ニューイングランドの三つの場所》の関連作でピュリッツァー賞を受賞。彼の音楽哲学は「音楽は精神と魂の表現であり、技巧の奴隷ではない」というアメリカ的実用主義の精神に貫かれていました。
使い方・例文
アメリカのクラシック音楽史やモダニズム音楽を学ぶ際、ヨーロッパとは独立してアバンギャルドな技法を編み出した「孤独な先駆者」として必ず取り上げられる作曲家です。
この用語をシェア
最終更新: