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スグラッフィトとは?

すぐらっふぃと

異なる色の漆喰を重ね、上層を引っ掻いて削ることで文様や絵柄を描き出す伝統的な壁面装飾技法です。

スグラッフィト(sgraffito)は、イタリア語の「引っ掻く」を意味する動詞 sgraffiare に由来する壁面装飾技法です。色の異なる漆喰(スタッコ)を2層以上重ね、上層がまだ湿っているうちに先端の鋭い道具で表面を削り取り、下層の色を露出させることで、文様・図案・文字などを表現します。

この技法はルネサンス期のイタリアで広く用いられ、建築外壁の装飾として普及しました。その後、ドイツ・スイス・中央ヨーロッパ各地にも伝わり、教会・市庁舎・邸宅の外壁に豊かな装飾をもたらしました。漆喰の層を増やすことで、多色の複雑な表現も可能です。

スグラッフィトは、焼成を伴う陶磁器の装飾技法(スクラッフィット)にも同様の名称が用いられます。陶芸では化粧土を施した素地を削って下地の色を出す手法を指し、建築装飾の技法と同じ語源を持ちます。いずれも「削り出し」という共通の原理によって独特の質感と立体感が生まれ、現代のアーティストにも受け継がれています。

使い方・例文

中世ヨーロッパの旧市街を歩くと、建物の外壁に白と黒の漆喰を削り出したスグラッフィトによる幾何学模様や聖書の場面が描かれているのを見かけます。

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