ジャック・タティとは?
じゃっくたてぃ
ジャック・タティとは、フランス出身の映画監督・俳優で、無口なキャラクター「ユロ氏」を通じて現代社会を風刺した喜劇の巨匠です。
ジャック・タティ(Jacques Tati、1907〜1982年)は、フランスの映画監督・俳優・脚本家です。本名はジャック・タチェフといい、フランス北部ル・ペック生まれ。音楽ホールでのパントマイムからキャリアをスタートさせ、後に映画の世界へと活動の場を広げました。
タティの作品の最大の特徴は、「ユロ氏」という不器用で善意あふれる主人公を通じて、近代化・機械化・均質化していく現代社会をユーモラスかつ鋭く風刺した点にあります。セリフを極力排し、視覚的なギャグと精緻な音響演出で笑いを生み出す独特のスタイルは、チャールズ・チャップリンやバスター・キートンの系譜を受け継ぐものです。
代表作は以下の通りです。
- 『のんき大将 脱線の巻』(1953年)- ユロ氏初登場作、カンヌ批評家賞受賞
- 『ぼくの伯父さん』(1958年)- アカデミー賞外国語映画賞受賞
- 『プレイタイム』(1967年)- 近代都市を壮大なセットで再現した野心作
- 『トラフィック』(1971年)- 自動車社会への風刺
特に『プレイタイム』は私財を投じた大作で、パリ郊外に巨大なセットを建設して撮影されました。完成までに数年を要し、その費用から経済的な困難を招いたものの、映画史に残る傑作として後世に高く評価されています。
使い方・例文
フランス映画や喜劇映画史を語る場面で「ジャック・タティの『プレイタイム』は近代社会への皮肉を込めた映像詩の傑作だ」のように登場します。
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