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ゴルギアスとは?

ごるぎあす

ゴルギアスとは、古代ギリシャ哲学者・弁論家で、「何も存在しない」という極端な懐疑論とレトリック(弁論術)の発展に貢献した人物です。

ゴルギアス(Gorgias、紀元前483頃〜前376年頃)は、古代ギリシャシチリア島レオンティノイ出身の哲学者・ソフィストです。アテナイをはじめギリシャ各地を遍歴しながら弁論術(レトリック)を教え、その卓越した演説の技巧で広く知られました。

哲学史上でゴルギアスが特に注目される理由は、著作『自然について、あるいは存在しないものについて』に示された三つの根本的主張にあります。

  1. 何も存在しない
  2. たとえ存在するとしても、人間はそれを認識できない
  3. たとえ認識できるとしても、他者に伝達できない

これは存在・認識・言語のすべてを否定する徹底した懐疑論であり、パルメニデスの「存在論」への批判的応答と解釈されています。この主張は哲学的に真剣な立場として提示されたのか、それとも論理的なパラドックスを示す修辞的パフォーマンスとして提示されたのか、今日でも議論が続いています。

一方でゴルギアスはレトリックの教師として実践的に大きな影響力を持ち、言葉による説得の技術を理論化・体系化することに貢献しました。プラトンは対話篇『ゴルギアス』でその思想と弁論術への批判的検討を行っており、ソクラテスとの対比でゴルギアスの立場が詳しく論じられています。

ゴルギアスの意義は、哲学と修辞学の関係を根本から問い直した点にあり、西洋哲学における言語と現実の問題を先取りした思想家として評価されています。

使い方・例文

哲学の入門書や古代ギリシャ哲学の授業で「ソフィストの代表者」として紹介されるほか、レトリック・修辞学の歴史を扱う文献でも必ず言及される人物です。

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