ケーソンとは?
けーそん
ケーソンとは、橋梁や港湾の基礎工事で用いられる大型の箱形または筒形の構造物で、地中や水中に沈めて建物を支える基礎として機能します。
ケーソン(caisson)とは、土木・建築の基礎工事において、地盤の深い部分や水中に設置する箱形・筒形の構造物のことです。フランス語で「大きな箱」を意味する言葉が語源で、橋脚・防波堤・岸壁・高層ビルの基礎など、大規模構造物を安定して支えるために広く使われます。
ケーソンには主に以下の種類があります。
- オープンケーソン:上下が開いた筒状で、内部の土を掘り出しながら自重で沈下させる方式。比較的浅い基礎に向いています。
- ニューマチックケーソン:底部に気密の作業室を設け、圧縮空気を送り込んで地下水の浸入を防ぎながら人力や機械で掘削する方式。深い支持層まで確実に到達できますが、高気圧環境での作業が必要です。
- 浮きケーソン:陸上で製造し進水させて現地まで曳航し、内部に水や砂を詰めて沈設する方式。港湾工事や防波堤に多く利用されます。
ケーソン工法の最大のメリットは、軟弱地盤でも固い支持層まで確実に基礎を到達させられる点にあります。一方、ニューマチックケーソンでは作業員が高圧環境に長時間さらされるため、減圧症(潜函病)のリスク管理が不可欠です。現代では機械化・自動化が進み、安全性と施工精度が向上しています。
使い方・例文
大型橋梁の橋脚工事や埋立地の護岸工事の現場で、「ケーソンを沈設する」という表現が使われます。港湾の消波ブロックの代わりに据える「ケーソン式防波堤」もその代表例です。
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