カプサイシンとは?
かぷさいしん
カプサイシンとは、唐辛子の辛味成分となるアルカロイドの一種で、温覚・痛覚受容体を刺激することで辛さや熱感を引き起こす化合物です。
カプサイシン(capsaicin)とは、トウガラシ属(Capsicum)の果実に含まれる辛味物質で、化学的にはバニリルアミンと特定の脂肪酸が結合したカプサイシノイドの一種です。辛味の主成分であり、ダイヒドロカプサイシンとともにトウガラシの辛さの大部分を担います。
カプサイシンは感覚神経末端にあるTRPV1(一過性受容器電位バニロイド1型)というイオンチャネル受容体に結合し、熱や強酸と同じ経路で「熱い・痛い」という感覚を引き起こします。これが辛さを「痛み」として感じる神経科学的なメカニズムです。
カプサイシンの主な作用・用途は以下のとおりです。
- 食品:辛味付けとしての利用(唐辛子・チリペッパーなど)
- 医薬品:局所刺激による消炎鎮痛クリーム・湿布薬
- 防犯:催涙スプレーの成分
- 農業:害獣忌避剤
- 代謝促進:体温上昇・脂肪燃焼促進の研究が進む
辛さの指標であるスコヴィル値(SHU)はカプサイシン含有量に基づいており、純粋なカプサイシンは約1600万SHUという極めて高い値を示します。水には溶けにくく、牛乳や油脂に溶けやすい性質があるため、辛さを和らげるには牛乳が効果的です。
使い方・例文
激辛料理を食べたとき口の中に熱感と痛みを感じるのはカプサイシンがTRPV1受容体を刺激するためで、水を飲んでも辛さが治まりにくいのはカプサイシンが水に溶けにくい性質を持つためです。
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