オールタナティブ・スプライシングの原理とは?
おーるたなてぃぶ・すぷらいしんぐのげんり
「原理」の用語まとめを見るオールタナティブ・スプライシングの原理とは、1つの遺伝子から複数種類のタンパク質が作られる仕組みを説明する生物学の基本原理です。
オールタナティブ・スプライシングの原理とは、真核生物において1つの遺伝子から複数の異なるmRNA(メッセンジャーRNA)を生成し、結果として多種類のタンパク質を産生できることを示す原理です。
遺伝子はエクソン(タンパク質をコードする領域)とイントロン(非コード領域)が交互に並んだ構造を持ちます。DNA転写後にイントロンが除去される「スプライシング」の過程で、どのエクソンを残してmRNAを組み立てるかを細胞が選択することができます。この選択のパターンが複数あることを「オールタナティブ(選択的)スプライシング」と呼びます。
主なスプライシングのパターンには以下のものがあります。
- エクソンスキッピング:特定のエクソンを飛ばして結合する
- イントロン保持:本来除去されるイントロンが残る
- 選択的5'/3'スプライス部位の使用:スプライス点がずれる
- 相互排他的エクソン:複数のエクソンのうち一方のみを選択する
この原理は生命の効率性と多様性を支える根幹です。ヒトのゲノムにある約2万個の遺伝子から10万種を超えるタンパク質が生まれる理由の一つがこの仕組みにあります。スプライシングの異常はがんや神経疾患などと関連することが明らかになっており、医学・創薬の分野でも注目されています。
使い方・例文
たとえばトロポニンTという筋肉タンパク質は、オールタナティブ・スプライシングによって心筋用・骨格筋用・胎児期用など複数のバリアントが生み出されます。遺伝学や分子生物学の講義・研究論文でこの原理が登場します。
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