オーガスト・ストリンドベリとは?
おーがすと・すとりんどべり
オーガスト・ストリンドベリはスウェーデンの劇作家・小説家で、自然主義から表現主義まで近代演劇の革新を主導した作家です。
オーガスト・ストリンドベリ(August Strindberg、1849年〜1912年)は、スウェーデンのストックホルム出身の劇作家・小説家・画家です。チェーホフやイプセンと並ぶ近代演劇の開拓者として国際的に高く評価されており、20世紀のヨーロッパ演劇・文学に多大な影響を与えました。
ストリンドベリの創作は大きく二つの時期に分けられます。前期は自然主義的な作風で、代表作の『令嬢ジュリー(Fröken Julie)』(1888年)はワンシーン・リアルタイムの手法で階級と性の葛藤を描いた画期的な作品です。劇中で登場人物が「第四の壁」に迫る心理リアリズムは、後の演劇に大きな影響を与えました。後期は精神的な危機(「地獄」と呼ばれる精神崩壊の時期)を経験した後に表現主義・象徴主義的な手法に転換し、『夢の劇(Ett drömspel)』『幽霊ソナタ』などの作品を生み出しました。これらは現実と夢が交錯する非線形な劇構造を持ち、後の不条理演劇の先駆けとなりました。
小説・自伝・随筆なども多数著し、スウェーデン語文学の近代化に大きく貢献しています。激しい性格と波乱に満ちた私生活(三度の結婚と離婚など)も注目を集め、作品と私生活が複雑に絡み合った文学者として今も世界で研究されています。
使い方・例文
「ストリンドベリの『令嬢ジュリー』は近代自然主義演劇の代表作として、演劇学の授業で必ず取り上げられる作品です」という形で登場します。
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