エイの毒棘とは?
えいのどくきょく
エイの毒棘とは、エイの尾部に存在する棘状の器官で、毒液を分泌して天敵や人間への防衛に使われます。
エイの毒棘(どくきょく)は、多くのエイ類の尾部に生える棘(とげ)状の構造で、その周囲に毒腺が分布しています。英語では「stinger(スティンガー)」または「spine(スパイン)」と呼ばれます。
毒棘の構造は種によって異なりますが、一般的に石灰化した骨格性の棘が1本(または複数本)尾部に備わり、その両側には溝(毒溝)が走っています。この溝に沿って毒液を産生する腺組織が存在し、棘が刺さると毒が傷口に注入されます。棘の表面には逆向きのギザギザ(鋸歯)があることが多く、一度刺さると抜けにくい構造になっています。
毒の成分はタンパク質毒素を主体とし、局所的な激しい痛み・腫れ・壊死などを引き起こします。重症例では全身症状を来すこともあります。海水浴やシュノーケリングの際に砂底に潜むエイを踏んでしまい刺される事故が世界各地で報告されており、日本でもアカエイによる被害が知られています。
対処法としては、毒成分がタンパク質であるため熱に弱いことを利用し、できるだけ熱いお湯(40〜45度程度)に患部を浸すことで毒を不活性化する応急処置が推奨されています。なお、エイの毒棘はあくまで防衛のための器官であり、エイが積極的に攻撃してくることは基本的にありません。
使い方・例文
海水浴場で砂浜を歩く際、アカエイが砂に潜んでいることがあり、誤って踏んで毒棘を刺されたという事例が夏に報告されます。
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