アントワーヌ・アンリ・ジョミニとは?
あんとわーぬあんりじょみに
アントワーヌ・アンリ・ジョミニはナポレオン戦争時代を生きたスイス出身の軍事理論家で、近代戦略学の基礎を築いた人物です。
アントワーヌ・アンリ・ジョミニ(Antoine-Henri Jomini、1779〜1869年)は、スイス生まれの軍人・軍事理論家で、近代軍事学の父の一人とされています。フランス軍に入隊してナポレオンのもとで参謀将校として活躍し、後にロシア帝国軍に転じました。
ジョミニの最大の功績は、戦争の原則を体系的に分析・整理した点にあります。主著『戦争術概論(Précis de l'Art de la Guerre)』では、戦略・作戦・戦術の各レベルを区別し、内線作戦の優位性や決定的地点への兵力集中の重要性を論じました。彼の理論は数学的・幾何学的なアプローチを特徴としており、戦場での動きをパターン化して分析しようとした点で画期的でした。
同時代の軍事理論家クラウゼヴィッツと比較されることが多く、ジョミニが戦争の「科学的側面」を重視したのに対し、クラウゼヴィッツは戦争の不確実性や政治との関連を重視したとされます。19世紀のアメリカ南北戦争における両軍の将軍たちがジョミニの思想に強い影響を受けたことは広く知られています。
ジョミニの思想は今日においても軍事教育の基礎として参照され続けており、「ジョミニアン」という言葉が体系的・原則主義的な軍事思想を指す言葉として使われることもあります。
使い方・例文
「南北戦争の将軍たちはジョミニの戦略論を熱心に学び、決定的地点への兵力集中という原則を作戦に応用した」というように、近代軍事史や戦略論の講義で頻繁に引用されます。
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