磁石とは?N極S極や仕組みをわかりやすく解説
公開 2026年7月6日
磁石とは、鉄などの金属を引きつける性質をもった物体のことです。冷蔵庫のドアやおもちゃなど、身近なところで広く使われています。ここでは磁石の性質や仕組み、私たちの暮らしでの利用について、順を追ってわかりやすく解説します。
磁石の基本とN極・S極
磁石には、必ずN極とS極という2つの極があります。この2つの極には、はっきりとした決まりがあります。同じ極どうしを近づけると反発し合い、ちがう極どうしを近づけると引き合うのです。つまり、N極とN極、S極とS極はしりぞけ合い、N極とS極は引きつけ合います。
磁石が最も強く物を引きつけるのは、両端にあるN極とS極の部分です。棒磁石を糸でつるして自由に動けるようにすると、N極が北を、S極が南を向いて止まります。
磁界(磁場)とは
磁石のまわりの空間には、目には見えませんが磁界(磁場)とよばれる、力のはたらく範囲ができています。磁石が離れた場所にある鉄を引きつけたり、方位磁針の針を動かしたりできるのは、この磁界があるためです。
砂鉄を紙の上にまいて下から磁石を近づけると、砂鉄が線のような模様をつくります。これは磁界の様子が目に見える形であらわれたもので、N極から出てS極へ向かう流れとして観察できます。
方位磁針と地磁気
方位を調べる方位磁針は、磁石の性質を利用した道具です。方位磁針の針そのものが小さな磁石になっていて、いつも決まった向きを指します。
これは、地球そのものが大きな一つの磁石だからです。地球のまわりにも磁界ができていて、方位磁針の針はその地球の磁界に沿って北と南を指します。この地球の磁気のことを地磁気とよびます。
永久磁石と電磁石
磁石には大きく分けて2つの種類があります。一つは永久磁石で、いつも磁石の性質をもち続けているものです。冷蔵庫に貼るマグネットや、おもちゃに使われる磁石がこれにあたります。
もう一つは電磁石です。鉄しんにコイル状に巻いた導線を巻き、そこに電流を流している間だけ磁石になります。電流を止めれば磁石の力はなくなります。電流の大きさで磁力の強さを変えられるのが特ちょうです。
身近な利用
磁石は私たちの生活のいろいろな場面で役立っています。冷蔵庫のドアの密閉や、メモを貼るマグネット、方位磁針のほか、モーターやスピーカー、鉄をより分ける仕事など、幅広く使われています。とくに電磁石は、力を自由に入れたり切ったりできるため、多くの機械の中で活やくしています。