ムックリとは?音の出るしくみ・弾き方・アイヌ文化での役割
公開 2026年7月1日
この記事は 「ムックリとは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。
ムックリは、北海道のアイヌ民族に伝わる伝統的な口琴(こうきん)です。薄い竹の板の中央に細い舌(弁)を切り出し、口に当てて糸を引くことで音を出します。素朴ながら表情ゆたかな音色で、アイヌ文化を代表する楽器の一つです。
音が出るしくみ
板の中央の細い舌を、ひもを引く反動で振動させ、その振動を口の中の空間(口腔)に共鳴させて音を出します。弦のように音程を奏でるのではなく、「ビヨーン」と響く独特のうなりが特徴です。
弾き方
- 板を口の前に軽く当て、唇は触れるか触れないか程度にします。
- 板の端についたひもを、リズムよく横に引いて舌を振動させます。
- 口の開け方・舌の位置・息づかいを変えると、音色や倍音が変化します。これで自然の音を模すこともあります。
アイヌ文化での役割
ムックリは、おもに女性によって親しまれてきたとされ、日常の楽しみや自然の音を表現する手段として用いられました。現在もアイヌ文化の継承活動や観光・教育の場で演奏され、体験できる施設もあります。
世界の口琴との関係
口琴は世界各地にあり、英語ではジューズハープ、モンゴルではアマン・ホールなどと呼ばれます。ムックリは竹製で糸を引くタイプで、金属を指ではじくタイプとは鳴らし方が異なります。