飛泉とは?
ひせん
飛泉とは、岩肌や崖を流れ落ちる滝のことを指す雅語的な表現で、庭園や自然景観の構成要素として詩歌や造園の世界で用いられる語です。
飛泉(ひせん)は、水が高所から勢いよく流れ落ちる滝を意味する言葉です。「飛」は水が空中を飛ぶように落下する様子、「泉」は水源・水流を意味し、合わせて躍動感のある滝の情景を表します。日常語としての「滝」に対し、より文学的・雅語的なニュアンスを持つ表現として、詩歌や庭園の説明文などで使われてきました。
造園の分野では、庭園内に設けられた人工滝や自然の滝を取り込んだ景観要素を指す場合もあります。日本庭園では水の流れは重要な構成要素であり、池・流れ・滝(飛泉)・石組みが組み合わさることで、自然の山水を縮景した空間が生まれます。飛泉を設けることで、視覚的な動きと水音による聴覚的な演出が加わり、庭の雰囲気を豊かにします。
自然景観においても、山岳地や渓谷で見られる美しい滝を飛泉と呼ぶ用例があります。特に江戸時代の名所図会や紀行文では、各地の名瀑を「飛泉」と表現した記述が数多く残されており、名所・景勝地の案内における慣用表現として定着していました。
現代では観光案内や庭園解説で用いられることがあるほか、俳句・和歌の季語や詩的表現としても生きています。
使い方・例文
「庭の奥に飛泉を設け、岩組みから流れ落ちる水音が訪れる人の耳に心地よく響く」といった造園の解説文で登場する表現です。
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