鉄筋かぶりとは?
てっきんかぶり
コンクリート表面から内側の鉄筋外面までの距離のことで、鉄筋の腐食防止と耐火性確保に欠かせない設計値です。
鉄筋かぶりとは、鉄筋コンクリート構造物において、コンクリートの外表面から最も近い鉄筋(主筋・せん断補強筋など)の外面までの最短距離のことです。「かぶり厚さ」とも呼ばれます。この距離が十分に確保されることで、鉄筋がコンクリートによって適切に保護されます。
鉄筋かぶりが重要な理由は大きく二つあります。第一に、コンクリートのアルカリ性が鉄筋周囲に保たれることで錆の発生を防ぎます。かぶりが不足すると中性化(炭酸化)や塩分が早期に鉄筋まで達して腐食が進み、膨張によるひび割れ・剥落が生じます。第二に、火災時に鉄筋の温度上昇を遅らせることで耐火性を確保します。
建築基準法や設計基準では部位・環境条件に応じた最小かぶり厚さが規定されています。
- 土に接する基礎部分:60mm以上(一般的な目安)
- 屋外に面する壁・梁:40mm以上
- 屋内の柱・梁・床:30mm以上
施工時はスペーサー(かぶり確保材)を用いて鉄筋の位置を固定しますが、型枠の変形や施工誤差でかぶりが不足するケースもあり、竣工検査での確認が欠かせません。
使い方・例文
海岸近くの建物では塩害を防ぐために鉄筋かぶりを標準より大きく設定することがあり、設計段階から環境条件に合わせたかぶり厚さが検討されます。
この用語をシェア
最終更新: