衣かつぎとは?
きぬかつぎ
衣かつぎとは、小芋(子芋)を皮ごと蒸してそのまま供する日本の秋の行事食・伝統料理で、皮をむく仕草が名前の由来となっています。
衣かつぎ(きぬかつぎ)は、小芋(里芋の子芋)を皮ごと蒸し、塩や味噌などを添えてそのままいただく日本の伝統的な食べ物です。秋の味覚のひとつとして、特に十五夜(中秋の名月)のお供え物や行事食として親しまれてきました。
名前の由来については、平安時代の女性が顔を隠すために衣を頭からかぶる「衣かづき」という風習と、芋の皮を少しだけむいて食べる姿が似ていることからつけられたとされています。皮の一部を指でつまんでむき、白い芋の実を押し出すようにして食べるのが正しい作法とされます。
衣かつぎの魅力は次の点にあります。
- 皮ごと蒸すことで小芋のぬめりと旨みが凝縮される
- シンプルな調理法で素材の甘みが引き立つ
- 塩・味噌・醤油など好みの味付けで楽しめる
- 月見の風物詩として和の季節感を演出する
使う小芋は「石川小芋」「蓮葉芋」など品種によって食感や風味が異なります。料亭や割烹では秋のお通しや先付として登場することも多く、家庭料理から料理店まで幅広く愛される秋の一品です。和菓子の世界でも「衣かつぎ」を模した上生菓子が作られ、秋の茶席を彩ります。
使い方・例文
十五夜の月見の席で里芋を供える習慣があり、その際に小芋を皮ごと蒸した衣かつぎが盛られ、月を眺めながらいただく秋の風物詩として登場します。
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