疼痛評価スケールとは?
とうつうひょうかすけーる
疼痛評価スケールとは、患者が感じる痛みの強さや性質を客観的・数値的に把握するために用いる評価ツールの総称で、適切な痛みの管理に不可欠な指標です。
疼痛評価スケール(Pain Assessment Scale)とは、主観的な体験である「痛み」を医療者が客観的に把握し、治療効果の判定や鎮痛薬の調整に役立てるための指標・ツールの総称です。痛みは本人にしか分からない主観体験であるため、標準化されたスケールによる評価が欠かせません。
代表的なスケールには以下があります。
- NRS(数値評価スケール):「0(まったく痛くない)」から「10(最大の痛み)」の11段階で表現。言語理解が可能な成人に広く使われます。
- VAS(視覚的アナログスケール):100mmの直線上に痛みの位置を印で示す方法。より細かい変化の捉えに適しています。
- フェイススケール:笑顔から苦悶顔まで描かれた顔のイラストで選ぶ方法。小児や言語表現が難しい患者に用います。
- FLACC・ABBEY Scale:表情・体の動き・泣き声などの行動観察から痛みを推定する方法。意思疎通が困難な患者向けです。
疼痛評価は初回だけでなく、介入後の変化を継続的にモニタリングするために繰り返し実施することが重要です。がん性疼痛の管理やポストオペ(術後)ケア、緩和ケアなどの場面で特に積極的に活用されています。
使い方・例文
術後の患者に「今の痛みを0〜10の数字で教えてください」とNRSで尋ね、「7」と答えたなら追加の鎮痛薬投与を検討するといった場面で疼痛評価スケールが使われます。
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