小林古径とは?
こばやしこけい
小林古径とは、明治から昭和にかけて活躍した日本画家で、清澄で格調高い線描と写実を融合させた作風で知られます。
小林古径(1883〜1957)は、新潟県に生まれた日本画家です。上京後に梶田半古に師事し、日本美術院を活動の拠点として大成しました。院展を代表する画家として長年にわたり日本画壇をけん引しました。
古径の画風の特徴は、繊細かつ力強い線描と、余分な装飾を排した清澄な画面にあります。花鳥や人物、古典文学を題材とした作品が多く、観察に基づく写実と日本の伝統的な美意識を高い次元で融合させました。
特に古典絵巻や正倉院の宝物、さらにはインドやエジプトなど海外の古美術をも研究し、それらの知見を自らの作品に活かした点は特筆に値します。代表作には「阿弥陀堂」「清姫」「髪」などがあり、いずれも格調ある線と柔らかな色調が際立っています。
文化勲章を受章し、日本美術院の重鎮として後進の育成にも尽力しました。現在もその作品は美術館に多数収蔵され、近代日本画の礎を築いた画家として高く評価されています。
使い方・例文
日本画の展覧会や美術書で、静謐で品格のある人物画や花鳥画を目にしたとき、それが小林古径の作品である場合があります。
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