土壌有機炭素とは?
どじょうゆうきたんそ
土壌有機炭素とは、土壌中に含まれる有機物由来の炭素のことで、地球の炭素循環において重要な役割を担います。
土壌有機炭素(SOC: Soil Organic Carbon)とは、土壌中に存在する有機物に含まれる炭素の総量を指します。植物の枯れ葉・根・動物の遺骸・微生物の死骸などが分解されて生成された腐植質(フミン酸など)が主な由来です。
仕組みと重要性: 土壌有機炭素は大気中のCO₂を固定し貯留する機能を持ちます。光合成で固定された炭素が植物体に蓄積され、枯死・分解を経て土壌に取り込まれます。土壌有機炭素の量は大気中の炭素量の約3〜4倍とされ、気候変動緩和において非常に重要な炭素貯留庫(シンク)として機能します。
農業・生態系への効果: 土壌有機炭素が豊富な土壌は以下のような性質を持ちます。
- 保水性・通気性が高く、植物の根張りが良い
- 微生物の活動が活発で栄養循環が促進される
- 土壌の団粒構造が形成され、侵食に強くなる
- 作物の収量安定に貢献する
課題と管理: 過度な耕起や単作農業、放牧過多によって土壌有機炭素は失われます。カーボンファーミング(炭素農業)や不耕起栽培・有機物施用などの取り組みが、土壌炭素の回復手段として注目されています。
使い方・例文
農地の土壌有機炭素量を測定することで、その畑の肥沃度や炭素貯留能力を評価でき、持続可能な農業管理の指標として活用されます。
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