ペプシンとは?
ぺぷしん
ペプシンは、胃の中でタンパク質を分解する消化酵素で、強酸性の胃液環境下で働くことが特徴です。
ペプシン(pepsin)は、哺乳類の胃で産生・分泌される消化酵素(プロテアーゼ)で、食物中のタンパク質をより小さなペプチド断片に分解する役割を担います。消化の初期段階において中心的な働きをする酵素のひとつです。
ペプシンは胃壁の主細胞から「ペプシノゲン」という不活性の前駆体として分泌されます。胃壁の壁細胞から分泌された塩酸(胃酸)によって胃内のpHが約1〜2という強酸性になると、ペプシノゲンが自己活性化してペプシンに変換されます。この仕組みにより、胃壁自体がペプシンによって消化されるのを防いでいます。
ペプシンの主な特性は以下のとおりです。
- 至適pHは約1.5〜2.5で、強酸性条件下で最も高い活性を示す
- フェニルアラニン・チロシン・トリプトファンなど芳香族アミノ酸を含む結合を優先的に切断する
- 中性〜アルカリ性環境では不可逆的に失活する
- タンパク質をポリペプチドに分解するが、アミノ酸の単位まで分解するのは小腸の酵素の役割
ペプシンは食品工業でもチーズ製造の凝乳酵素として活用されるほか、消化器系の研究においても重要な指標です。逆流性食道炎では、胃酸とともにペプシンが食道に逆流することが組織障害の一因とされており、臨床的にも注目されています。
使い方・例文
理科や生物の授業で「胃の中ではペプシンがタンパク質を分解する」と習う場面や、消化酵素の働きを説明する場面でよく登場します。
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