フランボワイアン様式とは?
ふらんぼわいあんようしき
フランボワイアン様式とは、15〜16世紀のフランスで花開いたゴシック建築の最後の段階で、炎のような曲線装飾が特徴的なスタイルです。
フランボワイアン様式(Flamboyant Style)とは、フランスを中心に14世紀末から16世紀にかけて発展したゴシック建築の後期様式です。「フランボワイアン」はフランス語で「炎のような」を意味し、窓の石組み装飾(トレサリー)が炎が揺れるような複雑な曲線を描くことが名前の由来となっています。
建築的には、尖頭アーチや飛び梁(フライング・バットレス)などのゴシック建築の基本要素を継承しつつ、装飾性をさらに高め、植物のつる草のような有機的な曲線が建物全体を覆うのが特徴です。窓枠や入口の石彫りには、S字曲線やオジー曲線と呼ばれる逆反りの弧が複雑に組み合わさり、目を見張る繊細さを生み出しています。
代表的な建築物としては以下のものが挙げられます。
- ルーアン大聖堂の西正面(フランス)
- モン=サン=ミシェルの修道院付属教会の一部
- ボーヴェ大聖堂の南翼廊のバラ窓
この様式はその後、イタリアから流入したルネサンス様式に押されて衰退しますが、装飾的極致を追求した点においてゴシック建築の総決算ともいえる意義を持っています。建築史の観点からは、構造合理性から装飾過多への転換期として評価されています。
使い方・例文
「あの大聖堂の窓の石組みは、炎のような曲線が複雑に交差するフランボワイアン様式の典型例だ」というように、主にゴシック建築の後期装飾スタイルを説明する場面で登場します。
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