フラッシュバルブ記憶とは?
ふらっしゅばるぶきおく
フラッシュバルブ記憶とは、衝撃的な出来事に遭遇した瞬間の状況を鮮明かつ詳細に記憶してしまう現象で、強い感情が記憶の定着に影響することを示しています。
フラッシュバルブ記憶(Flashbulb Memory)とは、個人にとって驚くべき感情的インパクトの大きい出来事を知った瞬間に、その場の状況——自分がどこにいたか、何をしていたか、誰と一緒だったか、どのようにして知ったかなど——を写真のフラッシュで撮影したかのように鮮明に覚えている記憶現象です。
1977年にロジャー・ブラウンとジェームズ・クーリックが提唱した概念で、ケネディ大統領暗殺の知らせを聞いた瞬間の記憶を調査したことが発端です。その後、スペースシャトル「チャレンジャー」爆発事故(1986年)や同時多発テロ(2001年)など社会的衝撃の大きな出来事を対象に、多くの研究が行われました。
フラッシュバルブ記憶の特徴として以下の点が指摘されています。
- 感情的な興奮・驚愕が伴う出来事に形成されやすい
- 本人は記憶が正確だと強く確信している
- 時間が経っても非常に鮮明に感じられる
- しかし実際の正確性は通常の記憶と大差ないとする研究も多い
強い感情がノルエピネフリン(ノルアドレナリン)などの神経伝達物質を介して扁桃体や海馬の活動を高め、記憶の固定化を促すと考えられています。ただし、鮮明さと正確さは必ずしも一致せず、記憶の過信につながる点も指摘されています。
使い方・例文
「大きな自然災害のニュースを聞いたとき、そのとき自分が何をしていたかを何年後も鮮明に覚えているのはフラッシュバルブ記憶の典型例です」というように、心理学や認知科学の文脈で登場します。
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