タパとは?
たぱ
タパとは、太平洋の島々で伝統的に作られる樹皮布のことで、桑科の木の内皮を叩き延ばして作る手工芸品です。
タパ(Tapa)は、ポリネシア・メラネシア・ミクロネシアなど太平洋の島嶼地域で古くから作られてきた樹皮布(bark cloth)です。主にコウゾやパンノキなど桑科植物の内樹皮を原料とし、水に浸した後に木槌で繰り返し叩いて繊維を広げ、薄いシート状に仕上げます。
製作工程は地域によって異なりますが、基本的には以下の手順を経ます。
- 若い木の枝や幹の外皮を剥がして内皮を取り出す
- 水または川で内皮を柔らかくする
- 溝の入った木槌で何度も叩いて繊維を薄く広げる
- 複数枚を重ね合わせてさらに叩き、一枚の布に仕上げる
- 乾燥後、植物染料や泥で幾何学模様・動植物紋様を描く
タパは衣服・儀礼用の衣装・敷物・壁掛けなど多目的に使われ、冠婚葬祭などの重要な社会的場面では贈答品としても大きな意味を持ちます。フィジー語では「マシ」、トンガでも「ngatu(ンガトゥ)」など地域ごとに固有の名称があります。
現代ではユネスコの無形文化遺産への登録活動が進んでおり、伝統工芸として継承されるとともに、現代アートや観光土産としても評価されています。
使い方・例文
フィジーやトンガでは、結婚式や成人式の贈り物として大判のタパ布が交換される慣習があります。観光土産としても模様入りのタパ小物が販売されています。
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