ソール・ライターとは?
そーる・らいたー
ソール・ライターとは、ニューヨークの街角を詩的な色彩と構図で切り取り、カラー写真を芸術に昇華させたアメリカの写真家・画家です。
ソール・ライター(Saul Leiter、1923〜2013年)は、アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれの写真家・画家です。1940年代末からニューヨークのイーストビレッジを拠点に活動し、ストリートフォトグラフィーとファッション写真の両分野で独自の世界を構築しました。
ライターの写真の最大の特徴は、カラー写真を本格的な芸術表現として早くから実践した先駆性にあります。1950年代という、写真界がモノクロを主流としていた時代に、ニューヨークの雨や雪、霧、ガラス越しのぼかし、強烈な影などを色彩とともに捉えた作品を制作しました。
構図においても独創的で、フレームの端に主題を置く大胆な切り取り、窓やドアごしの反射・透過光の活用、傘やコートが画面の大半を占める「引き算」の美学が際立っています。これらの手法は絵画、とりわけ印象派や日本の浮世絵の影響を受けているともいわれます。
存命中は商業写真家としてハーパーズ・バザーなどのファッション誌で活躍しながらも、芸術写真は個人のコレクションとして秘蔵しており、その作品が広く知られるようになったのは晩年のことです。2006年に発表された写真集が世界的な評価を受け、没後もその名声は高まり続けています。
使い方・例文
「ソール・ライターのような、ガラス越しに雨の街を撮る詩的なスナップ写真」という表現が、芸術的なストリートフォトグラフィーを形容するときに使われることがあります。
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