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ガブリエーレ・ダヌンツィオとは?

がぶりえーれ・だぬんつぃお

ブリエーレ・ダヌンツィオとは、19〜20世紀初頭のイタリアを代表する詩人・小説家・劇作家であり、退廃的な美学と過激な民族主義行動で知られる異色の文豪です。

ブリエーレ・ダヌンツィオ(1863〜1938)は、イタリアアブルッツォ州ペスカーラ近郊生まれの文学者です。耽美主義・象徴主義の影響を受けた詩や小説で一世を風靡し、「唯美主義の旗手」とも呼ばれました。

文学活動においては、官能的で精錬された言語表現を追求し、詩集「春の寓話」や小説「快楽」(1889年)などで高い評価を得ました。フランスのデカダン派文学からも影響を受けつつ、イタリア語の可能性を最大限に引き出した文体は「ダヌンツィアニズモ」と呼ばれる一種のスタイルを生み出しました。

一方で政治・軍事面でも強烈な個性を発揮しました。第一次世界大戦中は飛行士として従軍し英雄的行為で名声を博しました。戦後の1919年には、パリ講和条約でイタリアへの帰属が認められなかったフィウメ(現クロアチアのリエカ)を数百名の義勇兵とともに占領するという前代未聞の行動に出ました。この「フィウメ冒険」は後のファシズム運動に影響を与えたとされています。

晩年はムッソリーニ政権との複雑な関係を持ちながら、ガルダ湖畔の別荘「ヴィットリアーレ・デッリ・イタリアーニ」に半ば隠遁し、著述と建築改造に情熱を注ぎました。この別荘は現在も博物館として公開されています。文学と政治行動の両面で20世紀初頭のイタリアに深い刻印を残した人物です。

使い方・例文

イタリア文学の講義や世界史の授業でファシズムの前史を学ぶ際に登場します。また耽美主義・象徴主義文学を研究する文脈でも必ず取り上げられる人物です。

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