本文へスキップ

鉛丹とは?

えんたん

鉛丹とは、四三酸化鉛を主成分とする鮮やかなオレンジ赤色の伝統的顔料・伝統色で、防錆塗料や工芸品に古くから使われてきた色です。

鉛丹(えんたん)は、四三酸化鉛(Pb₃O₄)を主成分とする鉛化合物で、鮮やかなオレンジがかった赤色を呈する顔料です。英語では「レッドリード(red lead)」または「ミニウム(minium)」とも呼ばれます。古代より世界各地で用いられてきた歴史ある顔料のひとつです。

鉛丹の主な用途は以下の通りです。

  • 防錆塗料:鉛丹は金属への付着性と防錆性が高く、鉄橋・船舶・鉄骨建造物のさび止め下塗り塗料として20世紀まで広く使用されました。
  • 日本画・工芸:朱色系の顔料として絵画・漆工芸・陶器の釉薬に利用されました。
  • ガラス製造:ガラスの屈折率を高める添加物として使われます。

色としての鉛丹は、朱色・銀朱と近い系統のオレンジ赤で、彩度が高く明るい印象を持ちます。ただし、鉛は毒性が高いため、現代では防錆塗料への使用は多くの国で規制または廃止されており、代替素材への置き換えが進んでいます。伝統色名・顔料名として工芸や美術史の文脈で使われることが主となっています。

使い方・例文

「鉄橋の下塗りに鉛丹が使われていた時代の施工技術」「日本画に使われた鉛丹の鮮やかな朱赤」のように、工芸・建築・美術の文脈で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語