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認知症ケアマッピングとは?

にんちしょうけあまっぴんぐ

認知症ケアマッピング(DCM)とは、認知症のある人のケアの質をケア提供者が観察・記録し、パーソンセンタードケアの実践を評価・改善するための手法です。

認知症ケアマッピング(DCM:Dementia Care Mapping)は、1990年代に英国ブラッドフォード大学のトム・キットウッド(Tom Kitwood)らが開発した観察評価ツールです。認知症のある人の立場に立った「パーソンセンタードケア」の質を客観的に測定し、ケアの改善につなげることを目的としています。

DCMの主な手順は次のとおりです。

  • 訓練を受けた観察者(マッパー)が、認知症のある人の日常生活の場でおおむね6時間以上観察を行う
  • 5分ごとに行動カテゴリーコード(BCC)と認知症の人の良好状態・不良状態を示すウェルビーイング値(WIB)を記録する
  • 観察終了後にデータを集計・分析し、ケアの良い点や課題を明確にする
  • スタッフへのフィードバックセッションで結果を共有し、アクションプランを策定する

DCMの最大の特徴は、認知症のある人の視点からケアを評価する点にあります。介護者の主観ではなく、本人の表情・行動・やり取りを丁寧に記録するため、見落とされがちな「良くないケア(パーソンデトラクター)」と「良いケア(パーソンエンハンサー)」の実態が浮かび上がります。介護施設や認知症病棟でのケア文化の変革に効果的に機能するとして、日本でも普及が進んでいます。

使い方・例文

特別養護老人ホームでDCMを実施した結果、食事介助中に職員が本人に声をかける頻度が低いことが判明し、コミュニケーションを重視した新しい介助手順が導入されました。

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