纏とは?
まとい
纏とは、江戸時代の町火消しが各組を識別するために掲げた旗印状の標識で、現在も消防の象徴として受け継がれています。
纏(まとい)は、江戸時代に組織された町火消し(まちびけし)の各組が、火災現場で自分たちの組を識別するために掲げた標識・旗印です。長い柄の先に、組ごとに異なる意匠を持つ飾り(頭部)と房状の馬簾(ばれん)を取り付けた独特の形状をしています。
纏の構造と特徴には以下のものがあります。
- 頭(かしら):上部の立体的な造形部分。組の象徴的な意匠が施される
- 馬簾(ばれん):頭部から垂れ下がる細い帯状の飾り。風を受けてなびく
- 柄(え):持ち手となる長い棒。火消しが片手で支え振りかざした
江戸の町火消しは「い組」「ろ組」「は組」など「いろは」の仮名を組名に持ち、それぞれが独自の纏を持っていました。纏持ち(まといもち)は火消しの中で最も勇敢な者が担い、火災現場の屋根の上などに立って組員を鼓舞する重要な役割を果たしました。
現在では纏は消防・火消しの伝統的な象徴として各地の消防出初め式などで披露され、江戸の町人文化を伝える民俗的な遺産として受け継がれています。
使い方・例文
「正月の消防出初め式では、纏持ちが伝統の纏を高く掲げながら木遣り歌に合わせて行進する。」のように消防・江戸文化の解説でよく登場します。
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