移り香とは?
うつりが
移り香とは、衣服や持ち物などに香りが自然に移りついた状態、またはその香りのことを指す日本語表現です。
移り香(うつりが)とは、ある物や人から別の物へと香りが自然に移りついた状態、またはその移り香そのものを指す日本語の言葉です。香水・線香・花・食物・衣類などから香りが衣服や持ち物、室内などに染み込んでいく現象を表します。
日本では平安時代から香りの文化が高く発達しており、着物や調度品に香を焚きしめ、その香りを楽しむ「薫物(たきもの)」の文化がありました。人が立ち去った後に残る香り、別れた相手の衣に残る香りなどは、和歌や文学の中で情感を表す重要なモチーフとして用いられてきました。
移り香が登場する代表的な場面には次のようなものがあります。
- 大切な人が使っていた衣服やハンカチに残る香り
- 花束を持ち歩いたあとに服に染みついた花の香り
- お香や線香を焚いた部屋に残る残り香
- 料理や食材の香りが衣類や家具に染み込んだ状態
現代では香水の移り香として語られることも多く、パートナーのコートに残る香りなど、恋愛や親密さを象徴する詩的な表現としても使われます。その儚さや余韻の感覚が、日本語の感性に深く根ざした美しい言葉として受け継がれています。
使い方・例文
電車を降りたあと、隣に座っていた人の花束の移り香がコートに残っていて、しばらく春の気分が続くことがあります。
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