正射影図法とは?
せいしゃえいずほう
正射影図法とは、無限遠から平行な光線を投影して地球を平面に描く地図投影法で、地球を横から見たような立体感ある表現が特徴です。
正射影図法(Orthographic Projection)は、地図の投影法のひとつで、無限遠に光源を置いたときに生じる平行光線を使って球面を平面に投影する方法です。宇宙の遠方から地球を眺めたときに見える半球の姿を、そのまま平面上に再現したような外観になります。
この図法の基本的な仕組みは、地球上の各点から投影面(接平面)に対して垂直(直角)な線を引き、その交点を地図上の位置とするものです。「正射影」という名称は、投影線が接平面に対して直角(直交)であることに由来します。
正射影図法の主な特徴は以下の通りです。
- 面積・距離の歪み:周辺部ほど面積と形状が大きく歪み、縁に近いほど圧縮される
- 表現範囲:一度に描けるのは半球(180°)のみ
- 立体感:球面の曲率が視覚的に表現され、地球儀を見ているような印象を与える
- 中心部の精度:投影面の中心付近は比較的歪みが小さい
実用上は地図よりも、天文学における天体図・惑星表面図や、コンピューターグラフィックスにおける3D球体の2D表示に広く利用されています。また地政学的な「俯瞰」イメージを視覚的に伝えるための図解や、教科書・ニュース報道の挿絵にも使われます。
正確な面積比較や距離計算には向かないため、ナビゲーションや詳細な地域分析には他の投影法(メルカトル図法・モルワイデ図法など)が使われます。
使い方・例文
地球儀を写真に撮ったような半球の地図を図鑑や教科書で見かける場合、正射影図法が使われていることが多いです。
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