抱き稲とは?
だきいね
抱き稲とは、稲の束を抱えるように描いた図柄で、家紋や神社の紋章として広く使われてきた伝統的なモチーフです。
抱き稲(だきいね)とは、刈り取った稲の束を左右から抱えるように組み合わせた形を図案化したもので、日本の家紋や神紋として古くから用いられてきた伝統的な意匠です。稲穂が左右から弧を描いて中央で交差・重なる姿が特徴的で、豊穣・実り・農業への感謝を象徴します。
稲は日本の農耕文化において最も重要な作物であり、古来より神聖視されてきました。そのため稲を図案化した家紋は農家や武士の家に広く使われ、特に農業や食に関わりの深い地域や氏族に多く見られます。
「抱き稲」という名称は稲束を「抱く(だく)」形状に由来します。稲を使った家紋には他にも「稲の丸」「稲菱」「稲の葉」などの種類があり、それぞれ細部の描き方が異なります。抱き稲はその中でも最もポピュラーな形のひとつです。
神社の神紋としても用いられており、農業・食物・稲を御神体とする神社ではこの図柄を紋章として使用しているところがあります。また現代でも和装の着物の柄や工芸品のデザイン、地域ブランドのロゴマークなどに採用されることがあり、日本の農と文化を結びつける象徴的な意匠として受け継がれています。
使い方・例文
武家や農家の家系の家紋を調べる際に「抱き稲」という名称が登場することがあり、その家が農業と深い縁を持つことを示す手がかりになります。神社の拝殿や神具に施された紋様としても見かけることができます。
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