当世具足とは?
とうせいぐそく
当世具足とは、戦国時代から江戸時代初期に普及した日本の甲冑(鎧兜)の様式で、当時の戦闘スタイルに合わせて機能性を高めた武具です。
当世具足(とうせいぐそく)は、室町時代後期(戦国時代)から江戸時代初期にかけて発展・普及した甲冑の様式です。「当世」とは「現代風」「今様」を意味し、それ以前の大鎧(おおよろい)や胴丸(どうまる)とは異なる、当時の最新戦闘スタイルに対応した実用的な武具として広まりました。
当世具足の特徴は、集団での徒歩戦(足軽戦)を想定した機能性の高さにあります。主な特徴として以下が挙げられます。
- 全身をくまなく覆う構造で、首・脇・股などの露出部分を最小化
- 可動性を確保するため各部位が細かく分割・連結されている
- 鉄製の小札(こざね)や板を組み合わせた堅牢な防御力
- 着脱・整備がしやすい合理的な構造
戦国大名はそれぞれ個性的な当世具足を制作させており、兜の前立(まえだて)や胴の意匠に大名の家紋や象徴が込められています。織田信長・豊臣秀吉・徳川家康など有名武将の甲冑として伝えられるものの多くが当世具足です。
江戸時代に入り戦乱が収まると、当世具足は実戦用から武家の権威を示す儀礼的・装飾的な武具へと変化していきました。博物館・城郭の展示品として現代でも多く目にすることができます。
使い方・例文
戦国時代を扱うゲームや時代劇では、武将が全身を鎧で覆って戦う姿が描かれますが、あの甲冑のほとんどが当世具足と呼ばれる様式です。
この用語をシェア
最終更新: