土塀とは?
どべい
土塀とは、土・砂・石灰などを積み上げてつくった伝統的な塀で、城郭・社寺・武家屋敷などで広く用いられました。
土塀(どべい)とは、土を主な材料として版築(はんちく)や土壁積みの技法で造られた塀の総称です。木の芯や竹の小舞を骨組みとして土を塗り重ねた「塗り籠め型」のほか、土と砂・石灰・砂利などを型枠に入れて突き固める版築型など、様々な工法があります。
日本では城郭の防御設備として土塀が発達しました。城の土塀は「土塀(どべい)」「築地塀(ついじべい)」「海鼠壁(なまこかべ)」など様々な形式があり、矢や鉄砲の攻撃から守るために厚く造られました。武家屋敷では屋敷の外周を画する境界・防御として、また神社・仏閣では聖域を区切るものとして土塀が機能しました。
土塀の主な形式と特徴は以下の通りです。
- 築地塀:柱を立て木舞を組んだ上に土を塗り固め、瓦屋根を乗せた格式ある形式
- 版築塀:型枠に土・砂利・石灰を層状に入れて突き固める古代からの技法
- 土塀に狭間(さま)を設けた城塀:鉄砲・弓矢を射るための穴を開けた防御的形式
- 土塀上部の瓦:雨水から土壁を保護し、意匠上のアクセントにもなる
土塀は自然素材のみで構成されるため環境負荷が低く、土に還る素材です。一方で維持管理には定期的な補修が必要です。現代では新築での施工は少なくなりましたが、歴史的な町並みや文化財の修復において土塀の技術は今も受け継がれています。
使い方・例文
京都の寺院や武家屋敷跡の周囲を囲む瓦屋根のついた分厚い土壁の塀が土塀で、古都の景観を形成する重要な建築要素として保存されています。
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