固体酸化物形燃料電池とは?
こたいさんかぶつがたねんりょうでんち
固体酸化物形燃料電池とは、セラミックス製の固体電解質を用い、高温で作動して高い発電効率を実現する燃料電池の一種です。
固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell、SOFC)とは、イオン伝導性セラミックスを電解質として用いた燃料電池です。作動温度は通常700〜1000℃と高温であることが最大の特徴で、この高温環境が高効率発電を可能にしています。
基本的な構造と動作は次のとおりです。
- 燃料極(アノード):水素や一酸化炭素などの燃料ガスを酸化し、電子を放出する。
- 固体酸化物電解質:酸素イオン(O²⁻)を燃料極側へ伝導する。
- 空気極(カソード):空気中の酸素を還元して酸素イオンを生成する。
高温で作動するため内部改質が可能であり、都市ガスや液化石油ガス(LPG)を直接燃料として使えるという利点があります。発電効率は単独でも45〜60%に達し、排熱を熱源として活用するコージェネレーションシステムと組み合わせると総合効率80%以上を実現できます。
一方、高温での運転には高耐熱材料が必要で、起動に時間がかかる点が課題です。家庭用コージェネシステム(エネファーム)への採用が進んでおり、分散型電源として普及が期待されています。将来的には水素社会における主力発電デバイスの一つとして注目されています。
使い方・例文
家庭用エネファームの一部にSOFCが採用されており、都市ガスから発電しながら排熱で給湯も行うことで、一般的な電力・ガス利用よりも光熱費とCO2排出量を削減できます。
この用語をシェア
最終更新: