コーエンのdとは?
こーえんのでぃー
コーエンのdとは、2群の平均差を標準偏差で割り標準化した効果量の指標で、統計的有意性とは独立に実際の差の大きさを表す数値です。
コーエンのd(Cohen's d)は、心理学者ジェイコブ・コーエンが1969年に提案した効果量の指標です。2つのグループの平均値の差を、プールされた標準偏差(または対照群の標準偏差)で割ることで算出します。単位のない無次元量であるため、異なる測定尺度間でも比較が可能です。
解釈の目安として、コーエン自身が提示した基準が広く使われています。
- d = 0.2 :小さい効果量
- d = 0.5 :中程度の効果量
- d = 0.8 :大きい効果量
p値との関係として、p値は標本サイズが大きければ些細な差でも有意になる一方、コーエンのdは差の実際の大きさを示します。例えば数万人を対象にした研究でpが0.001未満と得られても、dが0.05程度であれば差はほとんど無意味な大きさとも言えます。このように効果量は「統計的有意性」と「実用的な意義」を区別する上で重要な役割を担います。
関連する効果量として、ヘッジのg(小標本補正版)、グラスのΔ(対照群の標準偏差のみ使用)なども同系統の指標です。心理学・教育学・医学領域の論文では、p値とともにコーエンのdを報告することが推奨されています。
使い方・例文
ある学習支援プログラムの効果を検証した研究で、介入群と対照群の成績差をコーエンのdで表し、「d=0.6なので中程度の効果があった」と報告するといった使い方がされます。
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