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アレクサンドル・スクリャービンとは?

あれくさんどる・すくりゃーびん

アレクサンドル・スクリャービンとは、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したロシアの作曲家・ピアニストで、独自の神秘和音と哲学的・神秘主義的な音楽世界で知られます。

アレクサンドル・ニコラエヴィチ・スクリャービン(1872〜1915年)は、ロシア帝国出身の作曲家ピアニストです。モスクワ音楽院でピアノと作曲を学び、当初はショパンの影響を強く受けた叙情的な作品を書きましたが、やがて独自の調性感覚と神秘主義哲学を融合させた前衛的なスタイルへと進化しました。

スクリャービンの音楽的特徴として最も有名なのが、「神秘和音」と呼ばれる独創的な和声体系です。これは四度を積み重ねることで構築される六音の和音で、従来の長調・短調の枠組みを超えた浮遊感のある響きを生み出します。晩年の作品では調性がほぼ消滅し、無調音楽の先駆けともなりました。

彼は神智学や哲学にも深く傾倒し、音楽を宇宙的な変容をもたらす手段と捉えていました。交響詩《法悦の詩》、ピアノソナタ第5番・第9番(「黒ミサ」)、未完の巨大プロジェクト《神秘劇》などが代表作です。また共感覚を持ち、音と色を対応させる「色光ピアノ」を用いた《プロメテウス》を発表しています。

43歳で唇の癰(よう)による敗血症で急逝しましたが、その革新的な和声言語はドビュッシー以降の近代音楽、さらには現代音楽に大きな影響を与えています。

使い方・例文

クラシック音楽の聴取でスクリャービンの名前が登場するのは、ショパン風のロマンティックなピアノ曲から出発しつつ、晩年の神秘的・前衛的な作品へと変容した作曲家として語られる場面が多いです。

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